読書の価値〜情報と知識の違い〜

読書

毎日スマートフォンを開けば、ありとあらゆる情報が瞬時に手に入る現代。
「わからないことがあれば、
ネットで検索すれば十分」と思っている方も多いのではないでしょうか。

しかし、精神科医であり
ベストセラー作家でもある樺沢紫苑氏の著書 『読書脳』 を紐解くと、
ネット検索だけでは得られない
「本を読むことの真の価値」が明確に浮かび上がってきます。

今回は、なぜネットではなく「本」が良いのか、その理由を整理していきます。

ネットの「情報」と、本の「知識」は別物である

私たちが普段ネットサーフィンやSNSで触れているもの。
それは多くの場合、体系化されていない「断片的な情報」に過ぎません。

ネット上のトピックスは消費されるスピードが非常に速く、
今日話題になったニュースも、明日には忘れ去られてしまいます。

こうした「情報」の寿命は短く、
1年も経過すれば古くなり、役に立たなくなってしまうものが多いことが特徴です。

一方で、本から得られるものは「情報」ではなく「知識」であると樺沢氏はいいます。
人間の心理、普遍的なビジネスの原則、歴史から学ぶ教訓など、
本に書かれている「知識」は、10年経過しても古くなることが少ない

その分、抽象度は高い内容が多いと思います。
私たちは、本から得られる抽象度の高い教えから、
具体的にどういったことをすべきかを導く必要があるのです。

ネットにある情報を見ることが多くなった昨今、
私たちは1年で陳腐化する「情報」ばかりを大量に摂取し、
10年後も自分を支えてくれる「知識」をおろそかにしてしまっている可能性があります。

故に、読書という行為に価値が見出せるのです。

本の知識が「行動」を生み出す理由

では、なぜ本からは10年経っても色褪せない「知識」が得られるのでしょうか。
それは、本が「体系化された情報」だからです。

本に載っている情報は、著者が何年、何十年とかけて熟成させてきた
情報を、体系的にまとめています。
さらに、出版社の手が加わり、様々精査、編集を経て
形となったものが、書店に並ばれた書籍の数々というわけです。

一冊の本には、著者が伝えたいテーマに沿って、
基礎から応用までが順序立てて丁寧に整理されています。

断片的な情報のつまみ食いではなく、
物事の全体像と本質を深く理解することができるため、
読んだ内容がしっかりと脳に定着します。

体系化された知識は、
ただ「知っている」という状態にとどまりません。

「実践可能」であり「応用可能」であるため、私たちの実際の「行動」へと直結します。
本を読むことは、単なるインプットではありません。
人生を変えるアウトプットの準備ができることに価値を見出せるのです。

そして、その準備の通りに行動をすることで、
初めて価値を生み出せるというわけです。

読書で「時間」を買う

本を読むことの大きなメリットとしてもう一点、
ずばり「時間を買える」という点にあります。

一冊の本には、著者が何年、あるいは何十年という長い年月をかけて試行錯誤し、
熟成させた知識や経験が凝縮されています。

私たちは、たった数千円のお金を支払い、
数時間読書をするだけで、その「他人の貴重な経験」を疑似体験することができるのです。

これがどれほどの費用対効果(コストパフォーマンス)を生み出すか、
具体的な数字で考えてみましょう。

例えば、本で学んだ「仕事術」や「時間管理術」を実践し、
毎日の業務で30分の時短に成功したとします。

  • 1日30分の時短 × 年間300日稼働 = 150時間の節約

150時間といえば、丸6日以上の時間です。
新しいスキルを身につけたり、家族と過ごしたり、ゆっくり休んだりできる膨大な「自由時間」が、
1冊の本から生み出せるというのです。

著者の何十年もの経験を買い、
自分の未来の150時間を創出する。

これほどリターンの大きい投資はなかなか無いのではないでしょうか。

おわりに

ネットの手軽さは確かに便利ですが、
流れていく「情報」を追いかけているだけでは、私たちの人生は大きく変わりません。

10年後も風化しない「知識」を手に入れ、行動を変え、自分の「時間」を豊かにするために。

今日から、スマホを置いて本を開く習慣を始めてみませんか?


【図解】



<参考書籍>(是非読んで見てください。)
『読書脳』(著者:樺沢紫苑)

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